GarminとQurasoftによる患者モニタリングとケアマネジメントのための遠隔医療ソリューション

遠隔患者モニタリングに特化したソフトウェア企業であるQurasoftは、同社のSaniQアプリケーションとGarminヘルスマトリックスを組み合わせることで、ヘルスケアの未来に踏み出しつつあります。Garmin HealthスタンダードSDKを使用して、患者の同意のもとGarminのウェアラブルからアプリケーションにデータを通信し、患者と医療チームに確認されます。このコラボレーションの目的は、患者と医療スタッフの間のデジタルブリッジを構築することです。

ヘルスケアのデジタル化

2015年に設立され、ドイツのコブレンツに拠点を置くQurasoftは、革新的な遠隔医療ソリューションの作成により、慢性疾患患者のQOL向上を支援しています。デジタル健康手帳「SaniQ」は、慢性肺疾患や循環器疾患、感染症に苦しむ人々を対象に、病気の急性期、慢性期、そしてアフターケアをサポートするものです。このアプリケーションは、患者さん自身によるセルフモニタリングやケアマネジメント、医療チームによるリアルタイムモニタリング、医療従事者間での患者の状態に関する円滑なコミュニケーションを可能にします。

遠隔モニタリングでのGarminの役割

Garminのフィットネストラッカー「vívosmart® 4」とGPSスマートウォッチ「Venu® Sq」は、SaniQアプリケーションと連携して活用されます。Garmin Health Standard SDKを介してアプリケーションとウェアラブルが自動的に同期するため、患者がデータを手入力する必要はありません。

「Garminは、国際的なウェアラブル市場において、信頼できる協力的な企業であり、欠かせない存在です。Garminブランドは、健康とライフスタイルを現代的なデバイスに統合しています。デバイスの操作はシンプルで使いやすいです。」と Qurasoft社マネージングディレクターであるErwin Junker氏は話します。

現在、Qurasoftが支援している「Telementor」プロジェクトは、肺疾患COPDに焦点を当て、入院を避けられるよう健康状態の悪化を検知できる可能性のある早期警告システムの実装を目的としています。2024年末までに500人以上の患者をモニターし、Garmin Venu® Sqデバイスを使用して、血中酸素、脈拍、歩数、呼吸数などのデータを収集する予定です。また、Reload_Schönklinikというプロジェクトでは、呼吸数、血中酸素、脈拍、心拍変動などのバイタルサインをモニタリングして記録することにより、COVID長期療養患者が日常生活で症状を克服できるようにすることを目的としています。

データセキュリティは特に重要です。Qurasoftのソフトウェアは、現在適用されているドイツおよびヨーロッパのデータ保護ガイドラインに従って開発されています。記録された健康データは、あくまでも患者に帰属し、患者は主治医とデータを共有することができますが、その義務はありません。

遠隔医療コラボレーションの今後

上記の進行中のプロジェクトに加え、Qurasoft とGarminのコラボレーションは今後も続き、様々な患者モニタリングプロジェクトに利用できるデバイスにvívosmart® 5 フィットネストラッカーも追加される予定です。

Garminデバイスは、自己診断又は医師への相談をはじめとする医学的な使用を意図するものではなく、疾病の治療、診断、予防を目的とした医療機器ではありません。