プリンストン大学のボートチームが実証する、新しいFirstbeat・Garmin Healthソリューションが提供する遠隔トレーニングとは?

スポーツ競技大会の延期が相次ぎ、従来の練習方法では中断せざるを得ない今日の情勢の中、ガーミンウェアラブルとFIrstbeat Analyticsに基づいた革新的なソリューションを使う”新基準”の導入を進めるチームが増えている。

プリンストン大学のボートチームも春季大会日程がキャンセルになったチームの一つだ—全ての選手は家に帰らざるを得なかったという。レースシーズンが始まりからわずか2週間のできごとで、全ての競技者は世界中に散らばることを余儀なくされ、各々が新しいトレーニングの方法を探さなければいけなかった。しかし幸運にも、タイガース(ボートチーム)はFirstbeatスポーツプラットフォームを利用していたので、1日のガーミンウェアラブルで取得したヘルスデータとアクティビティデータを統合した、TRIMPやトレーニング効率のような再最先端のFirstbeat Analyticsを活用し、遠隔でチームを監督することができた。

「Firstbeat Sportsとガーミンウェアラブルのおかげで、とてもスムーズに遠隔モニターに移行することができました。本当素晴らしいです」と男子重量級のヘッドコーチであるグレッグ・ヒューズ氏は語る。「シーズンの移り変わりに伴い、早急にオフシーズントレーニングプログラムを始めることを決めました。現在、10~12人の競技者がFirstbeat Sportsプラットフォームを利用しており、Garmin FenixやForerunnerといったウェアラブルを着用しております。このヘルスデータ及びアクティビティデータの全体像のおかげで、それぞれの競技者が利用可能な備品に基づいてプログラムを変更し、トレーニングを組めるので、非常に大きな効率改善につながっています。」

データの統合

Firstbeat Sports プラットフォームは、Garmin Health APIによる統合化に伴いガーミンウェアラブルから取得したデータを受信することができる。ユーザーがウェアラブルのデータをプラットフォームにアップロードすることが可能だ。1日の健康データとアクティビティデータをガーミンウェアラブルで収集することで、Firstbeart Sports プラットフォームでの計算に加え、心拍に基に基づいた解析を行うことができる。この解析では、業界の中でもリーディングカンパニーの一つであるFinnish社のもので、24時間・365日アスリートの強化をサポート、さらには総合的なスポーツマネジメントが実現できる。

このデータ解析は、通常の状況下において、コーチが選手の1日の概要を正確に把握することを助け、トレーニングプログラムを設計する際に役立つ。一方で、アスリートが異なる環境下にいる、かつコーチが全てのトレーニングセッションに帯同できるわけではないような状況下では、トレーニングプログラムを大きく変更する場合に、大きく真価を発揮するという。

「もしかすると最大の利点は、選手がたとえ今までと全く異なるトレーニングを行った場合でも、そのトレーニングが有効であると知ることができることにあるかもしれません。」とヒューズ氏は言う。「我々の選手の中には完全なロックダウンの中におり、限られた備品の中で限られたトレーニングを行わなければならない者もおりますが、この解析により彼らがどこにいようとも我々がサポートすることができるのです。」

Firstbeatとガーミン

Firstbeatとガーミンはコンシューマーウェアラブル市場でコラボレーションをして10年以上となる。最新の開発では、既に23,000人以上の競技者と1,000チーム以上が、トレーニング方法とリカバリーガイドをFirstbeatが担うように、取り組みが進んでいる。

「選手はまるでFirstbeat のスポーツセンサーを使っているかのように、心拍データが評価・表示されます。」と、ヒューズ氏は続ける。「もう一つの利点として、ガーミンデータは現在Firstbeatのスポーツチームレポートを含んでいるので、初めてチームトレーニングの負荷について正確な情報を知ることができました。」

向上する汎用性

これにより、組織的な練習や個人単位でのトレーニング、リハビリなどが、どこで行われようとも、コーチと選手がアクティビティの分析データを今まで以上に簡単に得られるようになった。例えどこで選手がトレーニングを行おうとも、データは継続して収集され、また複数の管理者が異なる場所から結果を閲覧することができる。つまり、このデータ統合によって、コーチやプロが本当の意味で選手の総合管理をする、及びサポートするために必要な全体像を描くことを実現可能にしたのだ。

このプラットフォームはプリンストン大学でも最も珍しい状況下で実践された。 「オフシーズンプログラムに集中すべきことは、有酸素運動です」とヒューズは言う。「我々が推奨している練習の8割は、U2かU3の範囲、または最大心拍の60~78%程度です。通常であればローイング特有の方法(ボートを漕ぐ機器)で、ワット数やペースを基準として取り組んできましたが、今は複数のトレーニング方法を使用してトレーニングをすることができ、さらにはガーミンヘルスとFirstbeatから取得したデータを使用した、より良いペース管理のガイダンスを受けることもできています。一人、重いバッグとエアロバイクだけ使用しているアイルランドの選手がいます。このようなトレーニングは普通ではありませんが、結果としてよい質のトレーニングを行う方法はたくさんある、ということを示してくれています。」

スポーツの未来

現在ガーミンウェアラブルから得られたデータにより、Firstbeat Sportsプラットフォームが提供するソリューションが、個人に対してもチームに対しても、質の高い精神的・肉体的サポートを世界中で実現すると共に、睡眠やストレス、血液酸素飽和度や呼吸のような先進的なヘルスデータの実用化につながるきっかけにもなっている。

※Garmin ウェアラブルデバイスとアクセサリは医療製品ではなく、参照用です。これらは、疾患や状態の診断、治療、緩和、予防には使用できません。使用する前に、個人の健康状態を評価し、専門家に相談してください。